姫路城とは?白鷺の城に隠された7つのミステリー
世界遺産であり国宝でもある姫路城。白く輝くその美しさから「白鷺城」とも呼ばれ、国内外から多くの観光客が訪れる、まさに姫路のシンボルです。
しかし皆さんは姫路城の「本当の姿」を知っているでしょうか?
このブログでは、あまり知られていない姫路城の秘密に迫ります。歴史書にも載っていない、ちょっとマニアックな事実をご紹介しましょう。
千姫の隠し部屋?

姫路城には「千姫の隠し部屋」があったという噂があるのをご存じでしょうか?
徳川家康の孫娘である千姫は、政略結婚で姫路城主・本多忠刻に嫁ぎました。
この千姫が密かに使っていたとされる部屋が、城内のどこかにあるというのです。果たしてその真相は…?
追加情報
千姫は姫路で幸せな日々を送ったとされ、「播州皿屋敷」のお菊とは対照的に「播州の白鷺」と称されました。千姫ゆかりの化粧櫓(国重要文化財)は、千姫が朝夕、男山を拝んでいた場所と言われています。この化粧櫓と、実際に千姫が使っていたとされる「リの一渡櫓」や「リの二渡櫓」は現在も現存しており、その豪華な装飾は千姫の権勢を今に伝えています。しかし、「隠し部屋」の確たる証拠は見つかっておらず、今もなお多くの歴史ファンを惹きつけている謎の一つです。
抜け穴伝説の真実
敵に攻め込まれた際、城主が脱出するために秘密の抜け穴が用意されていた…そんな話は、どこのお城にもある定番の伝説です。
もちろん姫路城にも抜け穴伝説があります。実際に調査も行われたことがあるのですが、その結果は驚くべきものでした。
姫路城の抜け穴伝説で有名なのは、「をの門」付近にある不開門(あかずのもん)です。
普段は漆喰で塗り固められていますが、非常事態の際にここを開いて城主が脱出したという言い伝えがあります。
しかし、この不開門は城の外に繋がっているわけではなく、昭和の調査で直接的な抜け穴も見つかりませんでした。
実際のところ、この門は敵を欺くための「ブラフ」、つまり陽動目的だったのではないかと考えられています。
しかし本当のところはわかりません。
知らんけど。
西の丸に眠る呪いの井戸
姫路城の西の丸には「お菊井」と呼ばれる井戸があります。
そう、有名な怪談「播州皿屋敷」の舞台となった場所です。一枚、二枚…とお皿を数えるお菊さんの声が聞こえてきそうですね。
実はこの井戸には、もう一つの恐ろしい伝説が残されているのです。
「播州皿屋敷」は、家宝の皿を割った罪で井戸に投げ込まれた女中・お菊の亡霊が、夜な夜な皿を数えるという怪談です。
まあ、聞いたことある人も多いでしょう。
しかし、このお菊井には、お菊とは別の女性の霊が宿っているという噂もあるのです。
その女性とは一体誰なのか、そしてなぜ井戸に…?真相は闇の中です。
そして実はお菊伝説にも複数の話があり、どの話が「お菊井」に当てはまるのかは、歴史の謎に包まれています。
知らんけど。
謎の鯱瓦(しゃちがわら)
姫路城の大天守の屋根には、立派な鯱瓦が飾られています。しかしよく見ると、この鯱瓦、何か変なのです。左右で大きさが違う?そして作られた時代も違う?一体なぜこのようなことになったのでしょうか。
追加情報: 現在、大天守を飾る鯱瓦は、実は昭和の大修理の際に新調されたものです。
しかし、よく観察すると、北側と南側で大きさが異なり、南側の方が少し大きくなっています。
これは、地上から見上げた時に左右同じ大きさに見えるように、遠近法を考慮して作られたためです。
そして、古い鯱瓦は、明治と大正時代に作られたものが残されており、地上に降りてその姿を間近に見ることができます。
しゃちほこが二度落ちた理由
明治時代そして昭和の時代、姫路城のしゃちほこは、二度、落下事故に遭っています。
どちらも大天守の修理中ですが、なぜこのような不運な事故が起きたのか、歴史を調べてみると面白いことが判明します。
明治の落下は修理中の足場が崩れたことが原因、昭和の落下は強風によるものとも、作業員の不注意によるものとも言われています。
しかし、これだけ大きくて有名な城で、二度も同じような事故が起きるというのは、単なる偶然とは言い切れないかもしれません。
もしかしたら、そこには私たちには知る由もない、何か別の力が働いていたのかも…?
消えた天守閣
実は姫路城には、かつて別の天守閣が存在していた可能性があるのです。発掘調査によって明らかになった、幻の天守閣の痕跡とは?
近年の発掘調査で、現在の天守閣が建てられる以前に、別の場所に天守台が存在したことが判明しました。
これは、豊臣秀吉が築城した時代のものと推測されています。
もしその天守閣が完成していたら、姫路城は今とは全く違った姿になっていたかもしれません。
幻の天守閣は、姫路城の歴史の奥深さを物語る貴重な発見と言えるでしょう。
菱の門の謎
姫路城には多くの門がありますが、その中でも特に美しいとされるのが「菱の門」です。
しかし、この門の名前の由来となった「菱」の紋は、現在見当たりません。一体どこに消えてしまったのでしょうか?
菱の門は、安土桃山時代の建築様式を色濃く残す、優美な門です。
その名の通り、かつては門の扉や梁などに菱の紋があしらわれていたと伝えられています。
しかし、長い年月の間に失われてしまったのか、現在その痕跡を見ることはできません。
どこかに痕跡が残っていないか、今後の調査に期待したいところです。それとも意図的に消されたという、面白い説があるのかもしれません。
姫路城、それは秘密の宝庫
今回ご紹介したのは、姫路城に隠された秘密のほんの一部です。まだまだ解き明かされていない謎がたくさん眠っています。
あなたもぜひ姫路城を訪れて、白鷺の城に秘められたミステリーに触れてみてください。そして、自分なりの「姫路城の真実」を探してみてはいかがでしょうか。
きっと、今までとは違った姫路城の姿が見えてくるはずです。
情報
料金表
大人(18歳以上) | 1000円 |
小人(小学生・中学生・高校生) | 300円 |
団体(30人以上)大人 | 800円 |
団体(30人以上)小人 | 240円 |
無料対象
- 小学校就学前の子供
- 障害者手帳所持者(本人と介助者1-3名)
- 姫路市在住の65歳以上の方
開城時間と休館日
開城時間
• 通常期: 午前9時00分~午後5時00分(閉門は午後4時00分)
• 夏季(4月27日~8月31日): 午前9時00分~午後6時00分(閉門は午後5時00分)
休館日
• 年間休館日: 12月29日・30日のみ
支払い方法
現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多様な支払い方法に対応しています。